自動車業界では、プラスチック資源の循環利用がますます重視されています。
2026年9月7日、環境省は「自動車における再生材市場構築のための産官学連携推進事業」の三次公募を開始しました。自動車分野での再生プラスチック供給拡大を目的とし、プラスチック回収量の拡大や輸送効率向上に向けた破砕設備の導入支援も含まれています。
こうした中、自動車メーカーや部品メーカーにとって、製造工程で発生するプラスチック廃材を適切に処理し、再資源化につなげることも重要になっています。
EPP(発泡ポリプロピレン)は、軽量で緩衝性・耐衝撃性に優れ、自動車部品や緩衝材、輸送用包装材などに広く使用されています。その一方で、製造・加工工程では端材や不良品、使用済み包装材などが発生します。
EPPの成形・加工工場では切断端材や不良品、自動車部品工場では廃棄されるEPP部品、物流工程では部品保護に使用されたEPP包装材などが発生します。
特に製造端材は比較的きれいな場合が多いため、金属や他のプラスチック、一般廃棄物と混ぜずに分別することで、その後の減容や再資源化がしやすくなります。
EPPとEPSはいずれも発泡プラスチックですが、物性が異なります。
EPSは比較的脆く、機械的な圧縮で安定して減容できるケースが多い一方、EPPは柔軟性と復元性が高く、材料によっては圧縮後に戻りが生じることがあります。
そのためEPPでは、廃材の密度、形状、復元性、処理量などに応じて、圧縮方式や溶融減容方式を検討する必要があります。復元性の高いEPPでは、表面を加熱・溶融しながら圧縮する方式も選択肢となり、圧縮後の戻りを抑えやすくなります。
設備を検討する際は、主に以下を確認します。
処理能力は平均発生量だけでなく、ピーク時の廃材量も考慮する必要があります。
製造端材、不良品、包装材などはできるだけ分別して回収します。
特にきれいな製造端材は、他の廃棄物と混ぜず、発生工程ごとに回収場所を設けることで、その後の処理がしやすくなります。
大型のEPP部品や成形廃材は、必要に応じて事前に破砕します。
サイズを均一にすることで後工程へ安定して供給しやすくなります。また、継続的に処理する場合は、破砕機と減容設備の処理能力を合わせることも重要です。
今回の環境省の事業でも、プラスチック回収量の拡大と輸送効率向上に必要な破砕設備の導入が支援対象となっています。
EPPは復元性が高いため、減容設備は圧縮後の材料の膨張を抑えられる方式を選ぶ必要があります。
減容後のEPPをリサイクル業者へ引き渡す場合は、純度、異物、減容後の形状などの受入条件も事前に確認しておく必要があります。
EPPとEPSでは、復元性や投入状態、適した減容方法が異なるため、「発泡プラスチック」という分類だけで設備を選ぶことはできません。
GREENMAXでは、EPP廃材のサイズ、密度、発生量、設置条件などを確認し、実際の材料テストをもとに、廃材の状態や処理目的に適した破砕・減容方法をご提案しています。
設備選定の際は、廃材の写真、サイズ、密度、時間・日あたりの発生量、下流のリサイクル条件などをご提供いただくことで、実際のEPP廃材に適した設備構成を検討できます。